トランプも相当苛立って来ている様だ。7月9日に関税交渉の期限を迎えるが現状交渉成立した国はイギリスのみ。トランプたちの思惑ではおそらく日本は早々に折れて関税交渉が成立するものと見込んでいて、それを足掛かりに一気に他国との交渉も成立させるつもりでいたのだろう。ところが思いのほか日本が抵抗し未だに成立しないことに癇癪を起こして30〜35%の関税をかけると脅して来ている。そもそも何の根拠もない数字を示して脅してくる様な相手とディールができるだろうか。相手の脅しに屈して交渉を成立させれば、相手はほら見たことかとさらなる要求をしてくるに違いない。今回の例で言えば自動車関係の高関税を避けるために何かを呑めば次は防衛費をEU並みの5%にしろと言ってくるだろう。交渉ごとにはもちろん硬軟織り交ぜた折衝は大事だが、一方的に脅す様なやり方では脅された方は相手を信用できず余計にガードが高くなり交渉成立からは遠のくだろう。日本はトランプの脅しを無視すれば良い。それによって高い関税が課せられたとしても同様の痛みをアメリカ側も受けることになる。ここはヘタを打って足元を見られるよりも毅然とした態度で交渉に臨むべきだ。先陣を切った日本が真っ先に破れるわけにはいかないのだ。

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