2021-09-01

いまさらのデジタル庁













デジタル庁なんて命名からも既に胡散臭い感じはしていたが、それがいよいよ本格始動というわけですか。その割には初日からアクセス過多でサーバーがダウンするなど前途多難な様相。そもそもデジタル化について何も知らない人間ほど『デジタル・デジタル』と連呼するものであって、今やオンライン化が標準となっている中でデジタルなんて言っていると、それだけで無知な奴だと思われそうだ。しかもその仕事の最大の目標がマイナンバーカードを健康保険証や免許証などと連携させて利便性を高めることらしいが、そんなことは技術的には簡単だろうに。問題は如何に国民の理解を得るかで、そこがクリアできない以上前に進めないというのならそもそもデジタル庁立ち上げた意味って何よ?と思ってしまう。おそらくは新たな利権を確保するために立ち上げたのが最大の目的であって、その証拠にデジタル庁のスタッフの多くは民間企業出身者というから、これは予算を各社で再分配する枠組みそのものと言っていいだろう。

真に国のオンライン化を進めるなら、台湾のオードリー・タンのようなその道に精通した者を担当者にするのが最も当たり前のことだ。なのに日本ときたら縁故主義丸出しで論功行賞のようにそのポストを与え、花を持たせようとするから当然うまくいくはずがない。そもそも政府が本気でやろうとしているのならそう言った人事になるはずがなく、つまりは国民に対するアピールでしかないのだろう。そのためにまた予算がジャブジャブ注ぎ込まれ、無為に消えてゆく。デジタル庁はおそらく数年で消滅、もしくは別の類似庁として再生する道を歩むだろう。

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