2021-06-01

人命とは













先日停戦となり、今は形ばかりの小康状態となっているパレスチナだが、結局この紛争のきっかけも一人の権力者が仕掛けた罠だったということだ。

イスラエルでは長らく権力を握ってきたネタニヤフ首相を追い落とそうと野党が共闘を始めているが、もともと彼の与党は脆弱で今までも野党との連立を模索してきた流れがある。ただその都度連立協議はうまく行かず、汚職疑惑もあるネタニヤフにとっては政権を失うと訴追される恐れもあって、なんとしても次の選挙で勝たないといけない状況にあった。そこで利用したのがパレスチナ・ハマスとの戦争だ。彼らを挑発すれば容易に乗って来ると分かっていた彼は、ハマスがロケット弾を打ち込んでくるとすかさず大規模な反撃へと打って出て危機に強い首相を演出したが、現状から見ると必ずしもそれはうまく行かなかったようだ。

そんなネタニヤフがどうなろうと知ったこっちゃないが、彼の利己的な野心のために犠牲になった66人の子供を含む200人以上のパレスチナ人やハマスのロケット攻撃で犠牲となったイスラエル人らの親や子供の悲しみを思うと、怒りが込み上げてきてたまらない。何の必要もない戦争を引き起こし、人々を殺し、住居を奪い、街を破壊した罪は彼の死をもってしても償い切れるものではない。

こういったことが起こってはいけないのだ。こうなる前に止めなければダメなのだ。

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