2022-08-01

ニワトリよ、ありがとう


 いま我が家には6羽のニワトリが居り、そのうちの2羽が5年目を迎えている。卵を生む量は減ったものの、至って大人しく優秀な2羽だ。そのうちの1羽が2週間ほど前から下痢が続き、抗生剤入りの食べ物を与えたが回復の兆しなく、このまま長く苦しめるのも酷なので先日河川敷に放してやった。河川敷に放すという意味は残酷な様だが他の捕食者に食われるということだ。翌朝、放した場所を確かめに行くと、獣道に沿ってニワトリの羽が散乱しており、成仏したことが確認できた。おそらくキツネに捕食されたものと思われる。キツネが河川敷に住んでいることが分かってから、病気で死んだものや衰弱して回復の見込みのないものはこうやってキツネに捧げる様に葬って来た。本来なら卵をあまり生まなくなった時点で潰して食べるべきなのだろうが、妻や娘たちは『とてもできない』とのことで、この方法をとっている。ニワトリは死ぬことになるが、その身をキツネに捧げることでキツネたちの命が繋がってゆく。食物連鎖とはそういうことだろう。

5年に渡ってたくさんの卵を生んでくれたこのニワトリに感謝したい。本当によく頑張ってくれました。

 

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