2022-08-06

広島原爆忌


 広島は77回目の原爆の日を迎えた。核をめぐる環境はロシアによるウクライナ侵攻によって一気に悪化し、核武装を目指す流れが強くなっている。長年核戦力は抑止力として見なされて来たが、ウクライナ侵攻でロシアは恫喝の手段として核戦力をちらつかせている。核の脅しを受けた国が核武装を目指すのは当然のことで、それが世界的な軍拡競争へと拍車をかけている。そういった意味においてプーチンらの無責任で愚かな言動は今後の世界へ確実に悪影響をもたらすだろう。そう先の長くない老いた者が子供や若者の命を奪い、将来への禍根を残す。この意味はいったい何なのだ。全く死ぬ必要のなかった者がごく一部の権力者の横暴によって命を奪われてゆく。彼らの言動を見ればよくわかるだろう。核戦力は抑止力のためときれいごとを言いつつも、やはりその破滅的な力の魔力に囚われ、使いたくなってしまうのだ。

核を持つ国と持たざる国との関係が今後変わってゆくのは明らかだ。核の無い世界を目指す歩みは今までとは比べ物にならないくらい厳しいものになるだろう。だが、その歩みを止めればいずれ人類は己が作り出したものによって滅んでしまうはずだ。

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