2025-10-08

ガザ和平交渉のゆくえ


 トランプが提唱しているガザの和平交渉のゆくえはどうなるだろうか。多くの国々はガザの凄惨さを憂い、和平協議ができるだけ早く為されて戦争が終結することを願っているが、当事者間においてはどこまで本気に和平に応じようとしているのかが疑問だ。ハマス側からすれば人質を全員解放し、武装解除まで応じればその時点でハマスが消滅してしまうため、人質は解放しても武装解除には応じられないといったところだろう。またイスラエル軍のガザからの完全撤退も条件に挙げている。一方のイスラエル側からすれば人質の全員解放とハマスの武装解除は必須条件のため両者の意見は隔たっており、妥協点を見つけることは容易ではない。加えてネタニヤフは和平の必要など無いと考えているので、ハマスがこの条件を呑まなければパレスチナ人が何人死のうがハマスの壊滅まで攻撃の手を緩めるつもりはないだろう。とどのつまり両者はトランプの顔を立てるために交渉に臨んでいるだけで、根の部分では和平なぞ望んでいないところに難しさがある。イスラエルにしてみれば攻撃によって人質が死んでも仕方がないと思っているだろうし、ハマスもさらにイスラエルの攻撃が激化してパレスチナ人の死者が増え続けた方が世界は自分たちに味方してくれると思っているのだろう。結局のところ苦しむのはガザ地区の一般市民のみでイスラエルもハマスも全くサイテーってことだ。全く腹立たしいことだよ。

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