ハマスが生存している人質の全てを解放した。イスラエル側は歓喜しているがその様子を見てハマスの拉致作戦に全く関係ないにもかかわらずイスラエル軍に容赦無く殺された6万を超えるパレスチナの人々の家族の苦しみを思わずにはいられない。殺された人々はもう帰ってくることがない。あまりにも多くの人の命が無慈悲に奪われた。この禍根は決して消えることはないだろう。イスラエル側もハマスに対して死亡した人質の遺体が戻ってこないことを重大な協定違反だと騒ぎそれ相応の対応をすると脅しているがそもそもその人質を爆殺したのはイスラエル軍であり、大量の瓦礫に埋まった遺体を探すのは困難なはずだ。おそらくイスラエル側はそれを把握した上でハマスが協定を破ったと難癖をつけて攻撃を再開する気ではないかと疑ってしまう。トランプが考えている様にそう易々と和平が実行されるとは到底思えない。たとえ今和平が成ったとしてもそれは決して長続きしないだろう。これだけ多くの人の命が失われたのに『はい今日から平和に過ごしましょう』と言われても、家も何もかも失った人々はどうやって生きていけばいいのか。そうやって路頭に迷った人々がハマスなどの勢力に取り込まれ対イスラエル戦闘員となっていくのだろう。 そういう意味で言えばイスラエル自らが膨大な数の敵を作り上げたことになる。因果応報とはまさしくこのことだ。

0 件のコメント:
コメントを投稿