アメリカのヘグセス国防長官が全世界に派遣されている米軍の将官らを一同に集めて行った演説の内容があまりにも小物過ぎて、その場に居た面々にとっては聞くに耐えないものだったろう。そもそも米軍の将官を一同に集めること自体が極めて異例のことであり、様々な任務のリスクを高める行為でもあるのに、ヘグセスが言い放ったことは『太った将軍は容認できない』などといった唖然とする様なたわいもないことで、こんな程度ならオンライン会議でも十分の内容だ。ヘグセスだけでなくトランプも演説したが『気に入らないなら辞めろ』などというもので、わざわざ全員を集めたわけは単に自分たちの力を示して言うことを聞かせようとしたのだろう。このトランプとヘグセスによる米軍全将官への引き締め策がどれくらいの効果があったのかは分からない。ただトランプやヘグセスに同調する将官が相当数いるのは確かだが、それ以上に彼らの行いに対して辟易している者も多いのだと思う。すでに米軍内部にも深刻な分断が起きているのは間違いない。米軍の衰退を指摘したトランプやヘグセスがその衰退を加速度的に高めていることを愚かな彼らには気付くこともできないのだろう。嘆かわしいことだ。
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