2024-04-15

同調する必要なし


 イランによるイスラエルへの報復攻撃に対してG7各国が攻撃を非難する声明を出しているが、その非難の度合いは国によって様々だ。アメリカはいざ知らずイギリスやドイツなどは一方的にイランのみを非難し、その二重基準はあからさまで悪意すら感じる。従来日本はイランと親密な関係にあったが、近年は日本の外交力が著しく劣化して対米追従のみとなり、せっかく築き上げて来た関係をダメにしつつある。日本はいい加減盲目的な対米追従をやめ、日本独自の外交を展開しないと本当に世界から『アメリカの犬』としか見られなくなってしまう。今回の報復攻撃に関して岸田君はイランを非難しつつもこれ以上のエスカレーションは避けるべきだという声明を発表した。これはこれで形式的な非難のみで済ませており、無難な内容だったと思う。いま世界各国は対パレスチナや対イスラエルに見られるような、あからさまな二重基準を恥ずかしげもなく振りかざす一方で他国には正義と人権をこれ見よがしに説くG7に対しての苛立ちと反発が強まっている。むしろG7という特権階級そのものの存在意義が疑問視され始めていると言ってもいいだろう。G7各国は世界の見る目が今までとは変わって来ているということを自覚しなければならない。そして日本はG7の枠組みの一員であっても、無闇に同調せず、是々非々で対応すべきと考える。それができないならG7の枠組みから離脱することも一手だろう。

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