2024-05-08

停戦の行方


 ハマスとイスラエルによる停戦協議が難航している。ハマス側は仲介国のエジプトとカタールが提示した条件に合意したと言われるが、その内容にイスラエルが反発し停戦合意への行方が不透明となっている。そもそも双方の条件が乖離しており、それを合意に持ってゆくのは至難の技だと言われるが、ガザの多くの人命を救うためにはなんとしても合意して停戦を実現させなければならない。一方でイスラエルのネタニヤフはこの合意とは関係なくラファを攻撃すると公言しており、そもそもイスラエル側に停戦をする気など無いのではないかと世界が危惧している。停戦に向けた協議中もイスラエルは攻撃を繰り返しており、いたずらに協議を長引かせて攻撃を続行するという腹かもしれない。最大の支援国アメリカも自国内の反イスラエルの世論の高まりを受けて動かざるを得なくなっており、バイデンも明確にラファへの侵攻に反対を表明し、弾薬の供給も停止したと言われる。ただ、そういった行動でイスラエルを抑制できるかどうかは分からない。今のイスラエルは慢心と狂気に満ちており、世界から孤立し批判されても構わずシオニズムを貫くだろう。もはやパレスチナ人を人間として見ていないのではないか、そんな気がしてならない。かつて祖父母がナチスに受けた仕打ちをそのまま自分たちが行っているという認識が無いのだろうか。

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