2024-08-01

禍根


 イスラエル軍はハマスの政治部門リーダーをイランで暗殺し、襲撃事件を画策したとされるカッサム旅団司令官のデイフも殺害し戦果を強調しているが、それでハマスが壊滅するとは思わない。むしろ頭をすげ替えたことにより今後のハマスがどう変化してゆくか読めなくなったと言える。イスラエルはあまりにも多くの人々を殺し過ぎた。その代償を将来必ず払わされることだろう。それがどんな形になるのかは分からないが、凄惨なものとなることは間違いない。親を殺され、子を殺され、全てを奪われた者が為すことは自分の命を賭して復讐することだろう。組織としてのハマスは弱体化してもイデオロギーとしてのハマスは対イスラエルへの復讐心で結束し、現状以上に厄介なものとなるだろう。それを作り上げたのは皮肉なことにネタニヤフら急進右派のユダヤ人であり、おそらく世界は今後起きるユダヤ人の受難に対し『身から出たサビだ』と冷たく突き放すことだろうよ。

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