2008-01-31

Dark Side


現場からいつものように妻に『いま出る』と電話をすると、どうも元気がない。『どうした?疲れてるようだね』と聞くと『ううん、疲れてないけどイヤなことがあって・・』そんなこと電話で話すことでもないので、急いで帰宅し聞いてみると、これがまた複雑な話で、要するに近所の仲良し奥さんグループの中で不和が発生し、その派閥争いのようなものに巻き込まれかけているというのだ。妻としては誰とでも良好な関係を持っているので、どちらか一方の肩を持つ気もなく故に一方が、もう一方の悪口を言うのがとても聞いていられないらしい。そんな話はよく聞くことで極力関わりたくないが、もう巻き込まれている以上抜け出すことは難しいだろう。かと言って僕に良いアドバイスなどできるわけもなく、ただただ慰めてあげるしかなかった。
妻曰く『こんな中学生のようなことはもうたくさんだ!』
ほんと聞いているだけでもドロドロとしたDark Sideに引き込まれそうなほど救いようのない話だ。

2008-01-30

心もまんぷく


今日は去りゆく仲間をふぐ鍋にて送ってあげようということで、現場仮設ハウスにて大ふぐ鍋大会を開催し、出席15人皆が満腹にて大満足、厳しき現場で内輪でもいろいろとあったが最後の最後で纏まりができたという感じで、まだまだやり残したことは多けれど身体も心も温まり、大変よいリフレッシュとなりました。どこかへ皆で押し出して飲んで騒ぐのも良いが、今回のように食材から鍋、カセットコンロにいたるまで皆で買い出し、持ち寄りして行なうほうが自分としては楽しくて好きだな。ふぐ鍋は言うに及ばず仕上げの雑炊もおだしが効いてほんと美味しゅうございました。あまりの旨さについつい食べ過ぎ腹がど〜んとしたけれどそこは鍋の良さ、あんなに食べたのに胃にもたれず心地良い満腹感。
今後、納期に向けて課題山積、更に厳しい日が続くが、切りのいいところでもう一度今日のような会を催してちょっと息抜きができたらいいな・・・と思っている。

2008-01-29

灰燼に帰す


『モノが燃え尽きる』ことがどういうことなのかを考えている。科学的に検証すれば的確な答えが導き出されるだろうが、僕が考えているのはそんなことではないんだ。まだうまくは説明できないが例えばこんなことだ。
『一本の薪があったとする、これを火にくべると炎を上げて激しく燃え盛り、燃え尽き灰になり無くなってしまう。でも本当に無くなってしまったのか?じゃあ、薪の質量はどこに消えてしまったというのか?』
炎の作用はカミのみぞ知る領域で、いくら人間様の科学とやらを駆使しようが説明しきれるものではない。僕の疑問も科学的には説明できそうなレベルだが、どうも腑に落ちない点も多い。薪は僕の見ている前で炎に包まれ燃え尽きてしまったが、僕にはまだその薪がはっきりと見えるのだ。その感触や重みさえも感じることさえできる。僕が見ている事実と、同じ僕が見ている過去のイメージ・・そのどちらもが現実であるという不可解さ。事実とイメージは時に錯綜し、融け合い、逆転する。
いま自分に『見えている』ものが実在しようが無かろうが、そんなことは問題じゃない。『見えている』ことが重要なのだ。

2008-01-28

反省


昨夜のこと、上の子がトイレに行ったっきりなかなか帰って来ない、どうやら手を洗いがてら洗面所で遊んでいるようだ。下の子も一緒になってはしゃいでいる声が聞こえてくる。しばらくすると上の子が来て、『Daddy、床がべちゃべちゃ!』と言う。なにぃー!急いで様子を見に行くとシンクいっぱいに水が溜められ、下の子がうがい用コップで水を汲んでは下にまき散らしていた・・当然床は洪水で怒鳴りつけながら娘達を排除し水を拭き取ったのだが、この間僕の剣幕に娘達は大泣きに泣いて特に上の子は『わたしじゃないもん!』と訴えながら泣いていた。確かに水をまき散らしたのは下の子で上の子はシンクに水を溜めて遊んでいただけのようだが、そもそも洗面所で水遊びを始めたのは上の子だということで、理由も聞かず見た目だけで叱りつけてしまった。上の子に非はあるにしても怒鳴りつけるまでは必要なかったし、下の子にしても何で怒られているのか分からず、ただびっくりして泣いているだけで怒る事自体が無意味だ。思わずカッとして怒ってしまったが、水をこぼしたくらいがなんだというのか?まるでなっちゃーいない。子供の頃、弟がしでかしたことで僕が親父に叱られたことが何度もあった。その時感じた理不尽さを今でも憶えている。それと同じことを上の子も感じてしまったかも知れない。自分がイヤだと思ったことを自分の子にしてしまうなんて・・なさけない。

2008-01-27

くじ運


お年玉付き年賀はがきの当選番号が発表になった。今年こそは!と意気込んでも何の意味も効果も無い。ただ、ここ2年ばかりはどうもくじ運が悪く切手シートさえ当たらず総スカンを喰っている。なのでもうそろそろ何か当たってもいいのでは?と自分勝手な分析を行ないこのくじ運の悪さをうっちゃりたいと願っているが、さてはてどうなることやら・・。
自分ではお年玉付き年賀はがきを誰にも送っていないくせに、今年届いた年賀状を手元に集め淡い期待とドキドキ感をもって照合作業に取りかかる。ところが前半戦、何の反応もなくかすりもせず『今年もか・・』とイヤな空気が漂い始めた頃『やっと出ました!』切手シートを久しぶりにゲット!その後もう一通出て妻と僕の分50枚ほどの中から計2通の当選はがきが生まれました。今までのスランプ状態から考えるとかなりいい成績に感じるものの、欲を言えば一度でいいから他のモノが当たらんだろうか?なかなか切手シートから抜け出すことができず、永遠にこの壁を越せないような気さえする。元来くじ運の悪い自分のこと故、慎み深く?それで良しとして更なる大物を密かに期待するとしよう。だから総スカンを喰らうのかもな・・
あなたはどうでした?

2008-01-26

車検


先日初回車検を迎えたプレマシーをマツダに取りに行き車検代を払って来たが、なんでこんなに高いんだろうかね?法定諸費用だけで約9万円、それに消耗パーツや工賃などのメンテ代を加えると13万近くにもなった。これでもディーラー車検としては安い方じゃないかな?車を持って行った時見積もりを出してもらい、それをよく吟味すると結構訳の分からない項目が入っているのだ、詳しく聞くともちろん丁寧に説明してくれはするが、初回車検ということと走行距離を勘案してもそんなん必要なの?と思えるものもある。そこでメンテ担当に『やらなあかん?』と聞いてみる。するとたいがい『今回はされなくても次回していただければ大丈夫と思います』てな答えが返って来る。ディーラー側としても車検マニュアルにのっとってプランを進めて来るわけで、何も聞かれなければ余計なアドバイスをせずそのまま行ってしまうのは当然のことで、その点理解もするが『ちょっと儲け過ぎじゃないかい?』
車検廃止派の僕としては車は乗っていて異常を感じたら修理に行けばいいのであって、予防措置的な今のやり方が安全に対してどれだけ貢献しているかも不明だし、かえってそれが車の性能及びトラブルに対する運転者の無知を蔓延させているのでは?と、思っている。
近い将来トヨタが売り上げ世界一になったとしても、それはあくまで車検と言う特殊な事情を抱える国内の底上げがあるからこそで、その辺りを加味せず単純にGMを抜いたと喜んでおるようでは凋落する日も早いだろうな。

2008-01-25

家族


いつものように皆が寝てしまった後に風呂に入り、うとうとしながらふと壁に目をやると、これまたいつものように子供達が風呂遊びで使うアルファベットが雑然と貼り付けたままになっている。ぼんやり眺めながらどうも何かが違うな・・と思っていると、なんだすぐに気づかなかったのが馬鹿みたいだが『WE LOVE DADY』と書いてあった。
うれしかった・・疲れは消え、眠気も去った。オレには家族がある!と実感した瞬間だった。

2008-01-24

風伯


なんちゅう風だ!まるで台風をも上回るほど吹き荒れている。おまけに冷たくすべてのモノの熱を奪い去ってゆく。現場の仮設事務所は田んぼの中の吹きっさらしに建っているため稜線を越えて来る寒気の影響をまともに受け、今日の風で建物全体が揺さぶられるほどだった。日中雪が舞うことも何度かあったもののいずれも強風に流されて来た程度で積もるようなこともなく、その心配も無かった。最近しきりと天気予報では雪、雪!と騒いでいるがこの辺りでは全く降っていない。夜中のニュースで『明日の朝は冷え込みが厳しく積雪も・・』などと言っているわりに朝6時に起きてJackie連れ散歩に出ると意外に温かい。この冬に入ってから『ほんと冷えるわ!』と思った日は1日だけだ。その朝は庭に霜柱ができ、路面は凍結し、散歩の途中でもみるみる霜が降りて辺りが白くなっていったほどだ。こういう冷え込みのときは車のドアが凍り付いて開かないので氷点下だったことがよく分かる。今夜発表の長期予報では2月は寒い日が続き、太平洋側での降雪が多くなりそうということだった。さあて、どうなることか?一度くらいはどかっと雪が降って欲しいな。

2008-01-23

胃腸風邪?


どうも腹の調子がよろしくない。昨日なんの前触れもなく突然腹が下り、その後一応飲んでおいた正露丸が効いたのか下り腹は治ったように見えたが、今日もまた再発し身体の節々までもがギシギシと軋むようになって来た。吐き気まではいかないもののなんやら胸の辺りがムカムカし、これはもう胃腸風邪そのものではないか?と思う。今のところ胸焼けと下り腹、間接痛だけで推移しているが、なんとかここまでの症状で押さえ込んで回復に向かいたいと思っている。悪寒や発熱はまだないから十分に身体を休ませれば悪化は避けられるはずだが、休んでられないんだよな今の状況じゃ・・ここは一つ気合いを入れて風邪を退散させるのが最良かもね。そう言っていて実はノロウイルスだった・・なんてことはないやろか?

2008-01-22

達観


昨日のこと、妻が申し訳なさそうに『抜け道を左折するときに車体を下にあった何かでちょっと擦ったみたい。ごめんなさい』と謝ってきた。外も暗いことだし確かめようもないので『明日見てみる』とだけ答え、上の子にこっそり『ぶつかった時大きい音した?』と聞いてみると『でっかい音したよ!』と言うのでひょっとしたら・・と思って朝を迎えると、車体の左側面最下部にオプションで着いているエアロパーツが1mほど見事に傷つき、もげそうにさえなっている。こんな状態なら運転していても相当の衝撃があったはずだ。なので妻に『どこがちょっと擦ったや!、もげそうやんけ!』とむかっ腹をぶつけてみると、急いで外に出て来て傷ついたところを見ながら『でもボディーは傷ついてないやん』と言うではないか!確かにパーツはもげそうだが、ボディ本体は傷ついていない・・でも、そう言う問題やろか・・ま、傷ついたもんは今更しょうがないし、この何倍もの破損事故を起こしている身としては、いつもこういう会話の最後にはそこに妻が触れて来るのが目に見えているので『まあ、ええわ!』との捨て台詞で終わりにしといたさ。

2008-01-21

大寒雪無し


こんな写真を載せると、さも雪が降ったように見えるが実は昨夜からの雪の予報は見事に外れ、時雨れることさえなく山々の頂を遠望しても大して降らなかったようだ。雪の大寒になるかと思っていたがなんてことは無い月曜の朝を迎え、いつもの様に弾け飛んで喜びいっぱいのJackieを連れて散歩に出た。
現場に通う身にとっては雪が降らぬ方が都合が良いにはよいが、やはり冬である以上一度はどかっと雪が降って、すべてのモノを真っ白にリセットして欲しいな・・という欲求もある。そんなに雪が降ったのも3年前の年末が最後だったよな。ここ最近は年々降る雪の量も減り、気温も高くなって来ているのは間違いない。これが地球温暖化進行による変化の一端であることには違いなかろうが、それ以外にもエルニーニョ、ラニーニャといった短周期的な影響を強く受けているような気がする。まあとにかくこの時期山々に雪が無いのは異常で、今夏の水不足は避けられんだろうな・・そう思っていて集中豪雨や、台風の直撃で洪水に見舞われたりして・・

2008-01-20

一族郎党


今日は姪の誕生日なので実家に皆が集まり、手巻き寿司食べたりケーキを食べたりして賑やかに過ごして来た。姪は小さい子の面倒見がよく日頃から事あるごとに助けられているので、感謝の念も込めて『欲しいもん買うたる』という大盤振る舞いに出たがそこはちゃっかりした姪のこと、すでにプレゼントの分担まで決めてあって僕らは鍵の掛けれる貯金箱と相成りました。
こんな感じで正月や盆以外でもみんなして実家に集まる機会は結構ある。今は孫達もかわいい盛りなので月に一度は行くように心掛けているほどだ。その分母親には負担もかかるだろうが、見た感じはうれしそうなのでせっかく近くに住んでいることだし、娘達もばあちゃんや姪と遊べることを楽しみにしているのでいろんな理由を作っては集まることが多い。
よその家族はどうかは知れんが、これほどよく実家へ行く者もそういないだろうな。

2008-01-19

3人目?


買物からの帰り道、何の弾みからか3人目の子供についての話になった。妻は日本では珍しいB・RH−で、僕はO・RH+この二つの血液型の間で妊娠すると、特別な注射(何か忘れてしまった・・)を打たなければ母体が胎児を異物と見なし攻撃を始め、妊娠中毒症を引き起こしたり流産をしてしまう。1人目の場合は大丈夫なのだが、2人目は要注意で現に妻も上の子を生んだ直後に注射を受けたにもかかわらず、下の子出産の間際に中毒症になりかけ陣痛促進剤は使わなかったが予定よりも早く出産させることになった。医者によれば3人目はかなりのリスクを伴うため諦めた方が良いと言われたほどだ。いやなに、こんな話をしているから3人目が欲しいのか?と言えば、分からん!と言うのが正直な気持ちだが、まあ3人おってもいいかな・・とは妻ともども思っている。妻は僕よりも3人目を欲しているようだが、それよりも本当にもう子供ができない(つくらないほうがいい)のか?をしっかり調べて見たいと言う。妻自身でネットや友人の医者に聞いて調べたところでは概ね大丈夫なはずだという結果が出た。それだけでは不安なので妻のような非常に珍しいケースに関心があるという市内の赤十字病院の医者にかかって意見を聞いてみようと思う。3月に義母が再来日するのでそのタイミングで病院に行く計画ではあるが、問題ないという結果になれば一気に3人目へ突入だろうな・・。子供2人で毎日大変大変!とへとへとになっているのに3人目への動きを見せるとは、ううむ・・理解を超える強さを女の人は、母親は、持っているのだな・・

2008-01-18

さてもさても


3月中旬の納品がいよいよ怪しくなって来た。残された作業量は膨大を極め、日々机にかじりついているものの減るどころか今までに完成したと思っていたデータの不備を発見するなど、この期に及んでもまだ増えているような印象を受ける。納期に間に合わせるためには今月いっぱいで契約が切れるメンバーの再延長をしなければならないが、今日その話を上に振ってみたところ予想通りの答えしか返って来なかった。つまりは『そんなことできん!なんとかせい!』と言うことだ。そんな言葉はこの現場に入ってから何度も聞かされ、もう聞き飽きた。こちらは何とかならんから聞いとるのであって、何とかなるならわざわざ聞くことなどしない。しかし不思議に思うのは会社は僕達が納期に間に合わせるため遮二無二やると思っていることだ。そりゃー納期には間に合わせたい、でも明らかに、物理的にも無理な作業量をこなせと言っても無理な話だし、そんなことに付き合うつもりも全くない。納期に遅れようがなんだろうがどーでもいいことなのだ。こちらはやれる範囲でベストを尽くし、淡々と作業を進めるだけだ。今どき会社の為に!なんて働くものはそういないだろう。みな家族のため、自分のため、そして同僚などの為に働いているのだ。みなの為の労苦は厭わないが、会社の為だなんてまっぴらごめんだね。

2008-01-17

final sleep


今しがた妻の父親からメールがあり、タイトルが『sad news』となっていた。妻はもう寝てしまったが緊急を要する連絡かも知れぬと思い読んでみると、義父の家で飼っていた猫のGabiが死んだということだった。僕が初めてGabiと会ったのが25歳のときだったから10歳以上だったことになる。身体の小さな臆病な猫で、よしよしと撫でていて突然噛み付かれたことが何度もあったよな・・。義父も義母もGabiをよくかわいがっていたのでその悲しみは如何ばかりだろう。最近はずっと調子が悪く、食べ物を口にしてもすぐに吐いてしまうことを繰り返していたので、もうそんなに長くはないと分かってたとは言え、妻が明日このメールを見れば泣き崩れてしまうだろうな・・。
義父のメールにはGabiが『死んだ』と、直接書いては無かった。『Gabi went into a final sleep this morning.』と表現してあった。その言葉からは義父と義母のGabiに対する思いが滲み出ていてとても温かく感じた。
final sleepか・・なんだかよく眠れそうな、変に構えない良い言葉だと思った。

2008-01-16

これも日常


夕方いつものように現場に居残っていると、取り乱した様子で妻から電話があり『下の子が油をこぼして大変だ!』と言う。一瞬ヒヤリとしたが、よく聞けば流し台の下に入れてあった使い古しの油入れを下の子が引きずり出し、台所の床にきれいさっぱりぶちまけたそうだ。入れ物は満タンだったため辺り一面油の海となっているがどうしよう?ということらしい。んなこたぁー聞くまでもなくその辺にあるもん引っ掴んで拭かんかい!と言いたかったがおとなしく、雑巾とキッチンペーパーありったけ使って拭いてちょ、と言っといた。
家に帰ると床はテカテカで板の目にはまだ油が残っていたのでそれを拭き取っていると、上の子が『Daddy、おしっこ!』ときた、『じゃあトイレ行って来なさい』と言うと、『もう出た・・』って!床には新たな海が広がっていた・・
これだけではまだ済まず、昨日買って敷いといたラグにもさっそく唐揚げ粉の匂いがする大きなシミを何カ所もつけられ、ついさっきまで必死に濡れ雑巾でたたいて無駄な努力に専念していたところだ。
妻はあまりの激しき1日に疲れ果て呆然とした様子で寝床に入ったが、先ほどから下の子がむずかり出して寝ることもできない様子。ほんと大変だが、これが日常なのだ。

2008-01-15

pattern


妻に言わせると子供はパターンが好きなんだそうだ。特に毎日の生活においては規則正しい生活をすることで子供達に安心感を与え、イラつきやグズつき、むずかりを少なくし、よく眠るようになるという。確かに身の回りの変化に敏感な幼児、特にまだ言葉を通して自分の気持ちを伝えることができない幼な子は泣くことしかすべが無く、その原因を取っ払ってしまえば理屈的には大変おとなしい子になるはずだが、現実そう上手くいくもんじゃーない。もちろん子供達の様子を見ていつ頃までに寝かせるか?ということは日々しているし、食事の時間も必然それに連動している。この毎日の積み重ねが平均化し、パターン化されていく。とどのつまりは『慣れ』だよな。慣れれば慣れるほど変化を感じなくなり、更に安定感は増してゆく。ある時期の子供にとってそれは必要なことだと思う。だがそれが際限なく続くとしたらどうだろうか?盤石であるはずのパターンが崩壊した時、そこには自我の崩壊した者達が立ち尽くしてはいまいか?
そしてその自我の崩壊を何をもってして補おうとするのだろうか?

2008-01-14

デジカメ的悩み


そろそろ新しいデジカメを導入したいな・・と思ってはいるものの、毎回コンデジにするか一眼にするかで大いに迷い、あまりにも迷い過ぎてどうでもよくなるという、そんな間抜けなことを性懲りもなく繰り返している。普段から常にカメラを持ち歩こうと心掛けてはいるものの、自分のカメラであるD70は大きく、かさ張り、常に持ち歩くには不向きだ。かと言ってある程度の画質と機能、使い勝手を考えるとコンデジの廉価クラスでは不満がある。そこでその二つの真ん中辺りを狙いたいが、そんな中途半端なカメラを求める人は少ないようで、全メーカーを合わせても数種しかない。その中でも良さげなものを絞り込んで実際に店頭でいじくり回してみる。ところががっかり、どうもしっくり来ない。カメラの数は無数にあるのに自分の欲しい物、ちょうど欲しいものが無いのだ。ならば待つか・・なんてことになってしまう。結局今日も値段の確認を済ませただけで、何一つ決めること無く余計なものを買って帰るのだった。

2008-01-13

いよいよ


いよいよ寒くなって来た。今晩はジーンと冷えてくる。予報では明朝−4℃になるということだ。と言っても例年これくらいなのかも知れないな。毎年どうだったかなんて、てんで憶えてないや。週末の雪の予報もはずれ、ちらつきもしなかった。風は強く、刺すように冷たいがそれでも山々の雪は徐々に解けて黒い山肌を見せ、何とも居心地悪そうに聳えている。
Jackieの散歩をしながら激しく嗅ぎ回るその鼻の先を見てみると、なんとたんぽぽが咲いていた。『何もこんな寒い中咲かんくても・・』と、弱々しく咲いている様を見て思ったが、いま咲かねばならん某かの理由があったのだろう。
何もかも『異常、異常』と言ってしまえばそれまでだが、じゃあ、いったい何が正常なんだ?

2008-01-12

選挙


選挙と言っても衆議院の解散総選挙のことではない。海の向こうの話、アメリカの大統領選挙のことだ。今日妻宛にアメリカの選管から投票用紙が送られて来た。もちろん大統領選挙はまだまだ先の話だから今回の分は予備選挙の分なのだが、リベラル派の妻にとっては今のところ共和党はあり得ないので民主党から誰かを選ぶことになる。見せてもらった名簿リストには話題のオバマ、ヒラリー、エドワーズのほかにも何名かの名前が載っていたが、いずれも聞いたこともなければ勝ち目もない候補者達だ。なのでとどのつまりはオバマかヒラリーのどちらかを選ぶことになるのだが、妻は何やらブツクサ言いながら悩んでおったわな。今日の内に投票用紙を投函したようなのでどちらかにしたのは確かだが、さて、どっちにしたのかな?まんだ聞いていない。
それにしてもだ、いつもアメリカの大統領選を見ているとその加熱ぶりは狂気の沙汰で見ている方が恥ずかしくなるくらいなのに、本人達はそれが当然と思っているのだから恐ろしいものだ。まあ、大声を張り上げながら騒音をまき散らしている我が邦の選挙カーだってひどいものだろうな・・

2008-01-11

朦朧


疲れと寝不足はかえって脳を覚醒し、いろいろなことを次ぎから次ぎへと考えるが、どれもこれも纏まりなく中途半端なままに消えてゆく。
もう一週間経ってしまったのか!と、驚くばかりの怒濤のスピードで日は流れ、ただカレンダーだけが正確に日を刻んでいる。曜日の感覚なぞとうに崩れ、週末以外は何曜日だろうが知ったこっちゃない。日々の作業量は一向に減る気配を見せず、未だ増え続けている。このままでは納期に間に合わない公算が大きいが、大したことではない。皆毎日遅くまでがんばってくれている。そこまでしているのにできないようならば、それは無理なことだということさ。

2008-01-10

きりぎりすの死


日中窓を開けていると羽虫が舞い込んで来るような異常に暖かい日が続いているが、よもやきりぎりすが新年を迎えていようとは思っても見なかった。さすがに正月の寒波はこたえたらしく力尽きてしまったようだ。周辺の草や木は鮮やかな緑を失い、冬枯れた単一色に染まってしまったのに、このきりぎりすはなおも鮮やかさを保ちながら叢の中で寒さに耐えていたのだろう。周りに全くそぐわなくなってしまった自身をきりぎりすはどう思っていたのだろうか・・そう思いながら見ていると、むかし読んだ牧水の詩がふと思い出された。
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

2008-01-09

居ても居ない


年が明ければもう少し早く帰れるんじゃないか?という願いとは裏腹に、3月の納品に向けての作業量は膨大でとても納期限までに間に合いそうにない状況となって来た。当然早く帰ることなぞできず現場を出るのはやはり20時過ぎになる。昨日は家に帰るともう皆寝た後で食卓の冷えた夕食だけが僕を迎えてくれた。そのまま朝になり、僕がちょうど玄関を出ようとしたところで妻が下の子を抱いて降りて来た。『いってきまーす!』と手を振りながら出たものの、とうとう上の子とは会えなかった。同じ家に住んでいるのに見かけることもしないなんて!『それじゃあ自分は居ても居ないことと一緒じゃないか?いったいオレは何してるんやろ?』と、何ともスッキリしない気持ちのまま1日を過ごし家に帰ると、今日は皆が起きていて僕が帰ったことを喜んでくれた。上の子もやっぱり寂しかったのか眠くてフラフラしているのに『今日はDaddyと一緒に寝るから、まだ寝ーへんよ・・眠くないもん・・』と、この瞬間のためにオレは生きている!と感じさせるほどいじらしく、かわいかった。
僕には今、帰るところがある。それが『幸せ』なのかも知れない。

2008-01-08

計画的犯行


福岡で起きた3児死亡事故の加害者に対する今日の判決には到底納得できない。未来ある幼い3人の命を奪っておきながら懲役たった7年とは!判決の内容では当時加害者が酒気帯び状態であっても運転できないレベルまでではなかったとして、危険運転致死罪は適用されないと判断したというが、飲酒していたことには変わりがないのだ。個人的な意見としては飲酒した上で車を運転し、死亡事故を起こした場合は殺人罪を適用するべきだと思っている。そもそも酒を飲んで運転をしたら本人の自信はどうであれ、事故を起こし易くなることは周知の事実だ。そのリスクを知った上で酒を飲み敢えて車を運転し、人を死なせたのならこれはもう過失致死罪ではない。計画的殺人だ。今回の判決は最近の社会の流れとも大きく逆行し、いかに裁判なるものが社会や人々からかけ離れ、お役所主義的な密室作業であるかを露呈したと思う。これがアメリカなればおそらく懲役100年はいっていただろう。
幼子を3人も亡くした母の気持ちは推し量るべくもないが、彼女が言っていた『懲役7年と言う判決が出たからといって、あなた達の命が軽かったと言う意味じゃないんだよって伝えてあげたい』という言葉は、アジア全般に見られる人の命、特に子供の命に対する認識の軽さを如実に物語っていて、なんとも遣る瀬ない。

2008-01-07

それぞれの新年


仕事始めの今日、忘れたリズムを取り戻そうとまずは6時に起きてJackieの散歩に出る。この時期にしては気温高く冷え込みも弱い。まだ薄暗い中散歩を終え、メシを食い、天気予報などを見ながらしばし弛緩する。気づけば家を出るまで相当な余裕があったはずなのに大分出遅れてしまった。これも休み中のだらけた生活のリズムが抜けていない証拠だ。
現場に着くと、いつものメンバーが火にあたりながら迎えてくれた。おめでとう!と挨拶を交わしながら休み中のことで話が盛り上がる。そんな中、遠方に車で帰省していた同僚が移動中に事故を起こしたことを知った。聞けば相手も自分も全損だと言う。高速道路でしかも軽でのこと。よく身体が無事だったと思う。これも不幸には違いないが、その点においてはついていたといえる。
状況を聞けば聞くほど気の毒で、何と言ってあげればよいのか言葉がない。事故は誰でも起こす。本人や相手の不注意も確かにあるが、その時、そのタイミングでそこに居た。それがすべてだ。後はそれをどう捉えるかということだ。

2008-01-06

Synchronize


35になった。
昨年の今頃も同じようなことをしていて何ら変わっていないように感じるが、着実に歳だけは重ねてゆく。不思議な感覚だ。
子供達が生まれてからはすべてのことは彼女らを中心に動き、僕らは親ではあるがまるで子供達を追うかのようにグルグル回っている。立ち止まることは許されない。ただただ駆け足で子供達の後を追い螺旋階段を登ってゆく。そんな生活の中では自分が歳を重ねることなぞ何の意味も持たず『ああ、そうだったな・・』程度のものでしかない。
いつしか自分の区切りは子供達のものとすり替えられ、それがすべてとなっていった・・つまり子供達の成長こそが自分の成長そのものであるということさ。

2008-01-05

プリンターのこと


昨年末に年賀状を印刷しようとしてプリンターに不具合が発生し、買い換えを余儀なくされた人は多いはずだ。その例に漏れず僕もその1人なのだが、確かその前の年末にも同じようにプリンターが故障し補償期間内の修理で基板を載せ変えて戻って来たことがあった。我が家の場合プリンターは頻繁に使い年末にだけ使用するような使い方はしていないので、インクカートリッジの乾燥から来る不具合でもなくただ単にプリンターの寿命なんだと言えなくもないが、それにしちゃー短か過ぎないかえ?それもよりによって決まったように年末が近づくと壊れるので、もしやメーカーがタイマーでも仕組んでいるのでは?と思えて来るほどだ。ま、そんなこと考えておっても壊れたもんは直らんので買うしかないのだが、本体が1万ちょっとなのに5色インクものだとカートリッジ交換するだけで5千円以上かかるのはちと納得がいかんな。メーカーはインクで儲けているのは分かるがいくら何でも高すぎるだろう。プリンターヘッドの耐久性も弱く頻繁に使っているとここが真っ先に壊れる。と言ってヘッドを交換するだけでまた5千円かかるので、ヘッドとインクを合わせると本体と変わらぬ額になってしまう。じゃあ、買い替えようと言う人がほとんどで、それこそメーカーの思う壷だよな・・もはやプリンターは使い捨ての時代なのか?

2008-01-04

奇怪な老人



午後、不思議な電話がかかって来た。
呼び出しに出ると老人の声でいきなり『ミチコさんはいるか?』と言う。はは〜これは間違い電話だなと『間違いじゃないですか?ウチにはミチコという者はいませんが』というと、『ナリタさんだよね?ナリタミチコさんいませんか?』となおも聞く。『いや、ウチはナリタじゃないです。間違いです』と言っておるのに『いやね、実は落とし物をして警察から連絡があってね、届けてくれたというミチコさんにお礼が言いたいんだけど家が見つからなくてそれで電話したんだけどねー』と、なおも続ける。何となく面白くなって来たので『じゃあ、何番にかけたんです?』と聞くと、ウチの番号に間違いない。『たぶん警察で番号控えるときにでも間違えたんじゃないですか?』と言っても、『お宅は○○町○番地だよね?』と同じ市内だが全然違うところの住所を言うので『いやー違いますよ。ウチはそこじゃないです。番号の書き間違えと思います』と重ねても、『ミチコのミはひ〜ふ〜みの三で・・』ときた!『だからミチコなんて人いないですって、間違いですよ!』と、ええ加減イラついて来たのでこちらから切ろうとすると、まだ納得いかない様子で『でも〜警察に教えてもらった番号だし・・ナリタさんじゃないんだよね・・ミチコさんはいないんだね?う〜ん、こりゃーどうもご無礼しました』と、やっとこさ切ってくれた。
ひょっとしたら僕はからかわれておったのかも知れない・・実はまんまとハメられていたのは僕で、僕の応対ぶりを老人は楽しんでいたのでは?
考え過ぎか?

2008-01-03

正月点景


今日も夕方から冷たい雨が降り出し、今も降り続いているようだ。
この正月は寒気の影響もあり天候が不安定で、午前は日も差し青空さえ望めるのに決まって午後になると寒さが増し、時雨れて来る。そんな天気なので外出もあまりせず実家に籠り、帰郷している姉弟達と何をするでもなくみかんを食べたり、菓子をつまんだりしながらテレビをぼーっと眺めている時間が長かった。そのおかげで名前だけ知ってはいたが見たことのない芸人を何人か確認でき、これで『ええっ!知らんの?』と驚かれることも少なくなるだろうと思う。と言うより、もともとどうでもいいことなんだ。見知ったとしても『なんだコイツのことか』程度でくだらんヤツばかりだ。甥っ子や姪っ子は一日中テレビをつけっぱなしで、飽きることなく同じような芸人達が同じように騒いでいる番組を見ながらゲラゲラ笑っている。『そんなんばっか見とったら阿呆になるぞ』と注意しても最早中毒のようにテレビにかじりついておらずには居れないようなのだ。そう言う自分も見てしまえば思わず笑ってしまうのだが、そんな様子を妻が見て『全く理解できない!』と言っておったわな。

2008-01-02

些細なこと


正月2日というのに些細なことで妻と大ゲンカをし、しかも子供が見ている前でのことなのでまったく情けない限りだ。僕には僕の言い分もあり、妻には妻の言い分がある。どちらも一歩も引き下がらなければぶつかり合うのは当然のことで、双方言葉を尽くして相手の非や矛盾点を突き、その意固地なまでの言い分をどうにかして切り崩そうとするのだがうまくいかず、イライラも募って最終的にはただ怒鳴り合うだけの最悪の状態のまま放置され、打ち捨てられる。時間が経てばやっぱり自分が悪かったかな?と後悔もするが、面と向かって謝ることもせず、なあなあのままで日々が過ぎてゆく。大抵の場合ケンカの原因は些細なことだが、遠因として生まれ育った国の慣習も大きく関わって来るため根が深く、根本的に解決などできないことも多い。そこはどちらかが折れるしかないのだが、折れたとしてもやはり解ってもらいたい部分があるのでそこら辺で落としどころを見つけることが困難なのだ。また、自分達が当然のこととしてやって来たことに対して意見されるのを受け入れがたいのも事実だ。
でも、もうそんなことはどうでもいい。新年早々子供達の前で大声出して言い合う愚かな姿を見せたこと、これはしてはいけないことだった。

2008-01-01

雪正月


朝、いつもより遅い時間に散歩に出たが、昨夜は夜更かしをした人が多かったのだろう、僕とJackie以外は外を歩いている影はなく、何となく間の抜けたような締まりのない空気の中を、決まりきったコースをトレースするように移動してゆく。西の空を見れば灰色のグラデーションを持った雪雲が山々の峰を越え、平野部へ迫ろうと攻勢を強めているようだ。風は更に強まり時折雪も混じり、刺すように冷たい。足元ではJackieが寒さなんかそっちのけで盛んに臭いを嗅ぎ回っている。『お前は寒かーないんか?』と呟いてみても、草むらに頭を突っ込んでまるで聞く耳を持たない。背中には正月の朝日が当たり心地良いぬくもりを与えてくれるが、今日の寒気の様子を見ればじきに空は灰色に覆われてしまうだろう。ふと気配を感じ上を見上げると、つがいだろうか?カラスが2羽うまく風を避けながら朝日をいっぱいに浴びて膨らんでいた。『さすが頭ええなー』と言うこちらを『あたり前やん!』と言わんばかりに見下ろしている。
午後、実家に行くと激しい降雪に見舞われた。みるみる辺りは白くなり、すべてのモノの輪郭はぼやけていった。このまま降れば相当積もるな・・と思っていた雪も夜には上がり、冷めた闇の中でいつものように星が瞬いていた。
365分の1日はかくも平凡に過ぎていった・・