ネパール中部を襲った土石流の被害は凄まじいものだ。現時点で1500人余りが安否不明となっており、そのうち外国人が800人近く含まれるという。おそらくはヒマラヤの深い渓谷の上流で土砂崩れなどによってダムが形成され、そこに気温の上昇で溶解した氷河の雪解け水が溜まり続け、それが限界に達して一気に崩壊し猛烈な土石流となって流れ下った、というのではないだろうか。それにしてもヒマラヤだけにその規模がとてつもなく大きい。渓谷の狭小な平場に張り付くように開かれた街は見るも無惨に破壊されてしまっている。この土石流に巻き込まれた人は一体何が起きたのか分からぬまま流されてしまったのだろう。何と恐ろしいことだ。何の前触れもなく突如として襲ってきた巨大な山津波は逃げ惑う人々を次々と呑み込みながら全てを破壊し尽くして去って行った。東日本大震災の際の津波も現実のものと思えなかったが、今回の山津波も同様に感じた。あんなものに対して人間には為す術がない。もはや呆然と立ち尽くすくらいだ。所詮人間なんてそれくらいのものだ。
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