香港で起きた高層住宅の火災事故を見て分かる通り、かつての香港は表向き存在しないようだ。災害級の大火災を受け香港国民らが自発的に始めた被災者救済のボランティア活動すらも反政府扇動に利用される恐れがあるとして活動を禁止されてしまった。いったい中国政府は何をそんなに恐れているのか。住民同士の助け合いがやがて政府への批判に繋がり、反政府活動に繋がりかねないとの懸念はなるほど理解できる。しかしそれを力で抑え込んで解散させても、香港市民の意志を抑え込む事はできない。 臭いものにはとにかく蓋をするというのが中国政府の伝統的なやり方だが、常に抑え続けているとやがて溜まりに溜まった憤懣は爆発し、民衆がうねりとなってその矛先を政府に向けるだろう。今の中国の状況はそんな火の手がどこから上がってもおかしくないほど歪みが溜まっており、とにかくその火種を消すことに当局は躍起なのだ。しかしいくら頑張っても『その時』はいつか訪れる。今の抑えつけるやり方を正せば政権を延命できるかもしれないがそれも時間稼ぎでしかないだろうよ。
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