2011-11-29

でかいと大きい


長女の国語の宿題は僕が見ることになっている。ほぼ毎日のようにカド(漢字ドリル)があって、そのチェックを怠ると担任から『ちゃんとチェックして下さい』というメッセージを受け取ることになる。
そんな今日、長女が持って帰って来たプリントには2箇所赤で訂正が入っていた。これも毎日宿題でやっている音読の書き取りテストだったようだが、よく見てみると『でかい』と書いたところを『大きな』と書き直されている。2つ目も『でっかい』と書いたところを同じく『大きい』と直されている。これを見た時は思わず笑ってしまったが、『でかい』と書いていても意味は同じで間違いではないのだ。それをなぜ直すのだ?そりゃ『でかい』は方言なので標準語の『大きい』に訂正したい先生の気持ちは分からんでも無いが、その場合なぜ『でかい』ではペケなのか子供達にちゃんと説明したのだろうか?娘によると無かったそうだ。こういう言葉足らずの添削が器の小さい人間を増殖させていると思う僕はオーバーだろうか?娘にはなんで『でかい』が訂正されたか説明したものの、いまいち理解できないようだった。しかし問題はそこではない。決まった答えだけを求める日本の教育の仕方そのものが短絡的であまりにも遊びが無いと思う。『遊び』すなわち余裕が無い者ばかりが蔓延り、人間的情緒の乏しい社会を構成してしまっている。でっかいでもいいじゃんか。そうだろう?

僕は娘達に、『大きい』ひとではなくて、『でっかい』ひとになってほしいと願う。

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