ただでさえ不確定要素の多い昨今の世界情勢において、トランプの再登場は一層混乱に拍車をかけるものとなる。トランプの言う通りウクライナへの軍事支援をアメリカが停止すればたちまちウクライナは行き詰まりロシアに対して敗北を喫するだろう。そうなった場合、ウクライナがすんなりと敗北を受け入れるとは思えない。必ず何か行動に出ると思う、それが今後の世界情勢への引き金となり得る可能性もある。また中東情勢も今後の展開がまったく読めない。バイデン以上にイスラエル寄りのトランプの威を借りて、ネタニヤフが今まで以上の攻撃に打って出る可能性も排除できない。特にイランに対して行動に出ればイランも黙っていないはずで、この辺りもきな臭い感じだ。武力衝突に至らぬまでも中国との関係が関税への対応次第で一層緊張することは間違いない。中国はすでにそういった状況を予想して日本をはじめ周辺国を中心に抱き込みを図り始めている。中国にしてみればアメリカと本格的に対立する前に少しでも味方を増やしておきたいと言う思惑があるに違いない。日本も大国の狭間でうまく泳げばいいだろう、もしそれができるのなら・・だが。
確実に訪れる混沌とした時代を前にして我々はどう備えればいいのだろうか。もちろん国を頼ることなぞ考えないほうがいい。なるようにしかならない、が本当のところだろうが、少なくとも危機感を持って日々過ごすことに努めたいと思う。それがすぐにでもできる一番の備えだと思う。