2021-07-01

借虎威













中国人民の一体どれくらいが共産党創立100周年を心から祝っているのだろう。

共産党の元での急激な経済発展は確かに中国を豊かにし、国力を飛躍的に高めたのは事実だ。その一方で沿岸部と内陸部との経済格差は激しく、豊かさの恩恵が皆に行き渡っているかというと全くそうではなく、貧しき者は貧しいまま、豊かな者はさらに豊かにといったいびつな構造が潜在的な不満を生み、その不満を徹底的に抑え込む超監視社会が若者の気力を削ぎ、希望を奪っている。皮肉な話だが、国が豊かになればなるほどその権益を守るため上からの締め付けが厳しくなり、若者は萎縮し内向的になる。しかしそれは決して反骨の火が消えたわけではなく、熾火となってまるで煮えたぎるマグマのように精神の奥深くに眠っているのだ。

習近平よ、聞け。いくら毛沢東にあやかろうが虎の威を借りようが、所詮小人は小人なのだ。小人が大人振るほど滑稽なことはない。トランプと同じで愚かだ。

習近平が己が小人たるを知る小人であったならば、一目置いただろうに。すべてはメンツの為の盛大な空騒ぎに過ぎない。

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