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アジア地域を中心とした皆既日食の荘厳さは仰ぎ見る人々の魂を奪い、太陽がそうであるようにまた魂も再生し新たなる活力を得るような、そんな大きな力を感じることが出来る。
『そう言えばそろそろ皆既日食の時間だな・・』と外へ出たのが11時前。見上げる空は一面雲がかかり、とても80%太陽が欠けるという部分日食を拝めそうにない。それでも同僚らと空を仰いでいると、一瞬雲が薄くなったところから見事に欠けた太陽を拝むことが出来た。部分日食とはいえ日食自体をこの目で見たのは始めてで、思わず『おおっ!』と叫んでしまった。欠けた太陽は三日月そのもので、空も少し薄暗くなったようだ。皆既日食には劣る迫力の部分日食なれど、僕にとってはこれだけでも十分昂奮する天体ショーであることは言うまでもない。
世界各国では今日の日食について様々な反応があり、その文化的背景の違いもまた大変興味深いものだ。いにしえの人々にとって突然太陽の力が衰え、黒き太陽に為り変わる様は現代の人々には想像できぬほどの恐怖だったろう。それを今はきゃあきゃあ言いながら眺めておれるなんて・・・それだけ自然現象に対する畏怖の感情が失われてしまっていることを意味しているのかもね。
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