2024-09-29
さらなる混乱へ
ヒズボラの最高指導者ナスララ師がイスラエル軍の空爆により殺害された。ネタニヤフはその戦果を誇るだろうが、果たしてどうだろう。短期的に見ればナスララ師と同様に多くのヒズボラ指揮官も殺害され、指揮命令系統に大きな混乱が生まれているという。おそらくイスラエル軍はそこを突いて地上作戦に乗り出し、ガザにした様にヒズボラ戦闘員や民間人の分け隔てなくすべてを破壊・殺害し、イスラエルにとっての脅威を取り除こうとするだろう。確かにその作戦は短期的には成功するかもしれない。しかし多くの犠牲を出したヒズボラ及びその後ろ盾となっているイランが何もせず傍観するとは思えない。イスラエルが短期決戦を目指しているのなら彼らは長期的なゲリラ活動で対抗するのではないか。圧倒的な武力を持つ国は常に短期的な決戦を望む。長期になればなるほど攻撃への支持を失い、膨大な予算がかかるからだ。その反面十分な武力を持たない抵抗組織は散発的に攻撃を仕掛ける持久戦に持ち込むことで相手を消耗させようとする。例えイスラエルがレバノンに地上侵攻し、ガザの様にすべてを破壊してもハマスが無くならない様にヒズボラも無くなることはない。むしろ組織のトップを殺すことで組織内が更新され、有事の際にその実力を発揮する者が台頭してくるかもしれない。そうなればイスラエルにとっては悪夢となるだろう。いずれ現イスラエル首相のネタニヤフが暴走した結果引き起こされたこの惨事を後悔する日が来るはずだ。血は血によって償われる。それが中東というものだと認識している。
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