2024-06-17

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 この時期は表の川からカメが産卵のため上がって来て、堤防や畑・庭などに卵を産みつけていくことが多い。週末にジャガイモを収穫した時も掘り起こした土から卵が出て来たなんてこともあった。カメの卵は産卵後間もなく上下が決まり、それ以降卵の向きを変えると卵が死んでしまう。今回のようにアクシデント的に卵が出て来た時は、卵を孵化させるつもりならダメもとで卵の向きを決めて植木鉢の中などに土を入れ卵を並べて埋め戻しておくと運がいいと孵化することがある。ただし産卵したカメの卵も無精卵であることも多く、孵化せずに腐ってしまうケースも多々ある。今回も一応卵を採取し孵化させるべくセットしておいたが、それもクサガメの卵である可能性があったためで、明らかにミドリガメの卵であったならそうしなかっただろう。クサガメの卵はミドリガメの卵に比べ若干小さく、産卵個数もミドリガメが大体13個前後に対してクサガメは10個程度と少なめだ。ただこれは傾向であって何ら確定要素ではない。クサガメを増やすことができたらと思いやっていることだ。

梅雨が終わって本格的な暑さが訪れるまでの間、こうやってカメの産卵が続く。堤防などに産みつけられた卵はキツネやタヌキなどが掘り返し食べてゆく。むしろそうしたほうがこれ以上ミドリガメが増えるのを抑制してくれるが、同時にクサガメの繁殖も抑えられてしまう。人間の思い通りに行くはずもないのがワイルドライフというものだろうね。

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