2024-05-14

傲慢さの極み


 イスラエルの傲慢さはここに来て極まっている。パレスチナの国連加盟を支持する決議案には143カ国もの国々が賛成し、棄権はイギリスなど25カ国、反対はアメリカやイスラエルのわずか9カ国に留まり、圧倒的多数で採択された。パレスチナの国連加盟には常任理事国のアメリカが拒否権を発動するため実現は困難だが、多くの国が支持していることが示され、アメリカとイスラエルの孤立が際立ったと言える。この結果に対しイスラエルの国連大使は演壇に立ち、国連憲章をシュレッダーで裁断するパフォーマンスを見せ、賛成国に対して『恥を知れ』と罵ってまで見せた。この態度が現在のイスラエル政府の傲慢さを如実に表している。ユダヤ人がナチスの迫害を受け苦しんでいたとき、手を差し伸べたのはアメリカやイギリスだけだっただろうか、その恩も忘れ自分たちが受けた苦しみをそのままパレスチナ人に与え続け、その行為を咎められると『恥を知れ』と罵る。『恥を知る』べきはどちらであるかは世界が知っているだろう。こんなことを続けていたら将来イスラエルは本当に存続の危機を迎えるだろう。果たしてそのとき手を差し伸べる国があるだろうか。それは彼らの今後次第だ。

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