2024-07-02

王の誕生


 アメリカ最高裁は大統領在任中の公務における行為については免責を認める判決を下した。これによって先の大統領選でのトランプの行為について審理が差し戻され、11月の大統領戦までに公判が開かれる可能性は無くなった。今回の最高裁の判決によって公務中の大統領の行為に免責特権が認められたことは、トランプのようにこれを逆手にとって悪用する者が出たら政敵を抹殺することができるし、民主的なデモを行う民衆を武力で弾圧することも可能となり、事実上法的な歯止めが効かなくなる。これによって大統領の権力は絶対となり、プーチンや習近平のような独裁者となることも可能となった。まさに王の誕生だ。そもそも王になりたがっているトランプには朗報だろう。9人の最高裁判事のうち保守派の6人全員が賛成したというから最高裁も終わっている。アメリカはどんどんおかしな方に向っていて心配でならない。それらを正すための最高裁自体が共和党の出先機関となっていて公正な判断がされているとは到底思えない。大統領在任中の免責特権が認められるというのならバイデンはトランプを粛清すればいい。加えて保守派最高裁判事らも粛清すればいい。彼らが望んだ権利を彼らのために使ってあげるのが一番いいことだろう。バイデンよ免責特権の恩恵を受けよ。そして自らが言う『危険な前例』をアメリカ国民に示すがいい。

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