今期の米の収穫もだいぶ進んでいる様だが、店頭で販売されている新米価格は徐々に下がりつつある様だがいまだに高値で推移しており、このままでは米離れがいっそう進むのではと危惧している。自分はいつも玄米30kgを購入しているが、以前は1万円を切っていた値段が今では1万8千円ほど。ほぼ倍額だ。新米の出来は良好だったというのでもっと価格が下がるべきなのにそれがなかなか下がらず高値で推移している点は、明らかに価格操作され儲けを出そうとして出し渋りしていると思われる。収穫も一段落して米がダブつき始めたら一気に価格が下がるのではと思っているが、果たしてどうなるか。あらゆるものの値段が上がっている中で主食である米が倍の値段になるなんて他国だったら暴動ものだろう。いくら天候による影響が大きかったとはいえ、長年に渡って政府が行ってきた農政事業がしっかり機能していないことが証明された。主食であるため高額の米を買わざるを得ないが、この値段設定に納得していない人は多いだろう。この気持ちが米の消費量を低下させ、米離れに繋がってゆくのは自然の流れと言える。米の消費量低下は米農家を直撃し、経営難に陥るところが増え、米の生産量が減少する。生産量が減少すると米の価格が上がり米離れが加速する。この負の循環を断ち切らねば日本の稲作農業は衰退し、輸入米のみを頼ることになる。政府は食料自給率を改善させると言っているが、現状を見るととてもそんな動きをしている様には思えない。実に嘆かわしいことだ。
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