2024-07-10

歯止め効かず


 ロシアはキーウにある小児病院をミサイル攻撃し、イスラエルは4日連続で避難所となっている学校を空爆した。いずれの施設でも何の罪もない子供や女性が殺され、戦争犯罪であることは疑う余地もない。にもかかわらずロシアはウクライナの防空システムから発射されたミサイルが原因だと責任転嫁し、イスラエルはハマスが潜んでいたからだと言う。ロシアの嘘と開き直りはいつものことなので驚きはしないが、ロシア政府のこの手の反応にはいい加減反吐が出る。どんなに悪いことをしてもそれを認めず人のせいにして憚らない。こんな恥知らずな国が常任理事国であるということ自体が間違っている。やはり現国連は解体し、常任理事国なるポストは無くさねばならない。

もう一方の恥知らずな国であるイスラエル政府はおそらくユダヤ人以外を人と見ておらず、特にパレスチナ人に対しては動物以下とでも思っているのだろう。そうでなければこんなことできるはずがない。迫害の痛みを一番知っているはずの人たちが最も苛烈にパレスチナ人を迫害するという皮肉。今まで何度も言って来たが『歴史は繰り返す』。こんなことを続けていては必ず将来ユダヤ人は迫害され、多くの人が命を落とすことになる。しかしその時手を差し伸べてくれる人がいるだろうか。『身から出た錆だ』と見て見ぬふりをする人の方が多いのではないか。多くの命を奪うことは多くの命を奪われることを意味する。

今世界は歯止めの効かない状況になりつつある。宗教も法律も国連もこの悪事を止めることができなくなっている。その先にあるのは何か。そう考えるのが恐ろしい。

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