2024-06-04

天安門事件35年


 天安門事件から35年が経った。北京での追悼行動は言うに及ばず毎年追悼集会が行われてきた香港でさえ徹底的に押さえ込まれ、もはや過日の面影は微塵もない。毎年この時期になると中国当局は過剰なほどにピリピリとし、天安門事件に関係のあるものは全て隠蔽しあらゆる手段を使ってアクセスできないようにしている。それほどまでに中国共産党は天安門事件を恐れているということだ。大国中国の弱点はまさにそこにある。天安門事件に関してもっとオープンに討論を行い、当時起きたことを検証し、それを若者に伝えて行けたのならまだ前進があったと思う。しかし臭いものには全て蓋をする方式で情報を遮断し、闇に葬ってしまうその臆病なやり方は必ず将来に災いをもたらすだろう。中国は確かに経済発展し名実共の大国となった。しかし病的なほど己が人民の行動に目を光らすその姿勢は歴史上数多の王朝が人民の蜂起によって倒されてきた中国ならではといえる。中国共産党は天安門事件こそまさにそれであると考え容赦なく弾圧したのだろう。いずれ人民の手によって中国共産党は倒される。それは間違いない。その時改めて天安門事件が総括されることになる。

0 件のコメント:

コメントを投稿